夏の写真ワークショップ13日間|アイスランドの南海岸とハイランド地方
開始場所・時間
Reykjavík, Iceland
Ending place
Reykjavík, Iceland
説明
スケジュール
1 日目 - アイスランド到着日
ケプラヴィーク国際空港到着後、サービスカウンターで送付したバスの予約バウチャーを乗車券に引き換え、バスで各自レイキャビク市内のホテルに移動してください。レイキャネス半島を横切るバスの車窓からは、早速アイスランドらしい荒野が見えます。
19時になったらホテルのロビーに集合します。近くのおいしいレストランで夕食をとりながら、ワークショップ参加者の自己紹介や、旅程の確認などを行います。
夜はレイキャビク泊です。明日からの冒険に備えて、ゆっくりとお休みください!
もっと見る2 日目 - 南海岸
2日目からワークショップが始まります。この日は麗しい滝や異世界のような雰囲気漂うビーチなど、絶景が続く南海岸を12時間かけて撮影します。バッテリーとメモリカードの準備はいいですか?
ワークショップ最初のお題はセリャントスフォス(Seljalandsfoss)の滝です。高さ63メートルの崖の上から、輝く滝つぼに向かって一息に水が流れ落ちていきます。アイスランドでは有名な浦見の滝で、ひねりのある構図を狙う楽しみもあります。
次いで秘密の滝、グリューヴラフォス(Gljúfrafoss)にご案内します。古い崖の割れ目を流れているため外からはほとんど見えず、「渓谷の隠者」という名前がつきました。素通りしてしまう観光客も多いので、帰国後自慢できる一枚が撮れるのではないでしょうか。
そしてもう一つ外せないのがスコゥガフォス(Skógafoss)です。崖っぷちぎりぎりまで遊歩道がついており、滝を見下ろすアングルで写真を撮ることができます。また、ダブルレインボーが見られる場所としても有名です。運よく虹がかかったらしめたもの。ガイドが撮影のコツをお教えします。
次に向かうのは、アイスランド本島の最南端にあるヴィーク・イ・ミールダル村(Vík í Mýrdal)と、村の近くに広がるレイニスフィヤラのブラックサンド・ビーチ(Reynisfjara)です。
ここのドラマチックな海辺の景色は世界中の写真家の垂涎の的。黒い小石がどこまでも続く海岸、玄武岩の柱状節理が見事なGardar のピラミッド、そして北大西洋の荒波に耐え続けるレイニスドランガルの海食柱は、撮れば撮るほどつかみどころのない、謎めいた美しさを秘めています。ディルホゥラエイの岬(Dyrhólaey)の灯台もノスタルジックです。
白夜はレイニスフィヤラの魅力を更に引き立ててくれます。薄明で風景に様々な色が生まれ、ビーチが持つ異世界のような雰囲気が強調されます。
夜はヴィーク村に宿泊します。
もっと見る3 日目 - ヨークルスアゥルロゥン氷河湖
撮影ツアー3日目はソゥルヘイマサンドゥル(Sólheimasandur)の黒い砂漠を超えて、スカフタフェットルに向かいます。今はヴァトナヨークトル国立公園の一部になっている自然保護区です。
スカフタフェットル(Skaftafell)は緑豊かな原野、光り輝く滝、どこまでも続く山並みなど、風景写真のためにあるような場所です。
更に東に行くと、「アイスランドの至宝」とあだ名されるヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jökulsárlón)があります。天国に迷い込んだのではないかと思うような、静謐な美しさを持つ湖です。
ブレイザメルクルヨークトル氷河から融け落ちた氷山が鏡のような湖面を漂い、ときどきアザラシが顔を出すほかは、辺りはしんと静まり返っています。海に流れ着いた氷山の一部が打ち上げられるのが、ダイヤモンド・ビーチです。漆黒の砂浜にきらきらと輝く氷塊はまさにフォトジェニックです。
ヨークルスアゥルロゥン撮影後、スカフタフェットル・エリアの宿にご案内します。
もっと見る4 日目 - ハイランド地方
4日目はミールダルスヨークトル氷河の北、南フィヤットラバク(South Fjallabak) ハイランド・ルートを旅します。火山性の黒い砂、苔むした溶岩、断崖絶壁、そして色鮮やかな流紋岩の山や丘が見られるエリアです。
まずはオルドゥフェットル(Öldufell)とマイリフェットル(Maelifell)の山を撮影します。オルドゥフェットルは緑の谷、滝や清流に彩られた美しい山です。マイリフェットルは標高800メートルの火山灰丘で、黒い砂漠に突如現れた緑色のピラミッドのようです。
次いでアクスラルフォス(Axlarfoss)の滝へ。ホゥルムスアゥ(Hólmsá)川の一部で、柱状節理になった玄武岩の崖を背景に、滝の水が白く輝いて見えます。
最後はエルドギャウ(Eldgjá)の谷を見渡せる撮影スポットにご案内します。南はミールダルスヨークトル氷河から北はギャゥティンドゥル山まで、長さは40キロ以上。幅は広いところで600メートル、深さ約270メートルの大渓谷です。西暦900年ごろの大噴火で形成され、その時噴出した溶岩が700平方キロメートル余りの溶岩原を作り出しました。壮大なパノラマにご期待ください。
夜は近くのフリーフネス(Hrifunes)ゲストハウスに宿泊します。
もっと見る5 日目 - ハイランド地方の湖
撮影ツアー5日目の朝はエルドギャウ渓谷のハイキングをします。途中、オゥファイルフォスの滝(Ófærufoss)に立ち寄ります。二段になった岩壁を流れる滝で、黒い渓谷を北オゥファイラ川が静かに侵食し続けています。
次にハイランドの湖が集中しているヴェイジヴォトン・エリア(Veiðivötn)に移動し、二つのクレーター湖を撮影します。一つ目のブラゥイクヴェル(Bláhylur)は「青い水たまり」と呼ばれる美しい湖です。
二つ目の湖、リョウティポットルル(Ljótipollur)は真っ赤なクレーターに水が溜まったもので、色彩のコントラストが目に鮮やかです。「醜い水たまり」という名前がついているのが不思議なくらいです。
夜はハイランドホテルに宿泊します。
もっと見る6 日目 - ランドマンナロイガル
この日はランドマンナロイガル( Landmannalaugar)で撮影をします。「人々の浴場」という意味で、文字通り温泉が至る所に湧いています。
でも温泉だけではありません。ランドマンナロイガルでは七色に輝く流紋岩の丘や溶岩原、緑豊かな高地、不思議な形に冷え固まった溶岩などが入り混じってタペストリーのように美しい光景を作り出しています。アイスランドのオアシスのような場所です。
この日はフロスタザハゥルス(Frostastaðaháls)の尾根を旅しながら、ランドマンナロイガルのパノラマを撮影します。フロスターザヴァトン湖も一望できる場所です。
その後はシゴルドゥグリューフル(Sigöldugljúfur)渓谷で滝を撮影します。ガイドブックなどではあまり紹介されていませんが、緑色の苔、滝の流れ、黒い岩肌の色や質感のコントラストが美しいおすすめの撮影スポットです。
オプションとして、ランドマンナロイガルの天然温泉での入浴を楽しむこともできます。大自然の中でたくさん動き回った後の温泉は格別です。
この日もハイランドホテルに宿泊します。
もっと見る7 日目 - ハイランドの滝
7日目の朝はヴェイジヴォトン・エリアに戻り、ハイランド地方の湖やクレーター、溶岩柱を撮影します。ワークショップも折り返し地点。自然を撮影する勘やコツが身についてくるころです。
その後はフィヤットラバク保護区の西側にあるハゥイフォス(Háifoss)に向かいます。落差は122メートル、アイスランドで二番目の高さを誇る滝は圧巻です。アイスランド語で「お隣さん」という意味のグランニの滝にも立ち寄ります。
天気などのコンディション次第で、同じくアイスランド最長の氷河川、ショウルスアゥ(Þjórsá )水系に属するヒャゥルパルフォス(Hjálparfoss)も訪ねます。ヒャゥルパルフォスは玄武岩の柱状節理に縁どられた二段の滝です。たくさんの滝を撮るうちに、それぞれの個性を見極める目が養われるはずです。
夜はハイランドホテルに宿泊します。
もっと見る8 日目 - スプレンギサンドゥル高原 & 神々の滝
撮影ツアー8日目の朝は海抜800メートルの台地が200キロにわたって続くスプレンギサンドゥル(Sprengisandur) 高原を横断します。ハイランド地方の北部と南部を結ぶこの道は、昔は商人や戦士が行き交う重要なルートでした。
高原からはホフスヨークトル、トゥングナフェルスヨークトル、ヴァトナヨークトルという三つの氷河が見えます。アイスランド民話によれば、スプレンギサンドゥルは無法者が流れ着く場所でもあったようです。最も有名なのがフィヤットラ・エイヴィンドゥル(Fjalla-Eyvindur)という盗賊で、アイスランド人が大好きな A Sprengisandiという歌にも登場します。
高原を抜けた後は、アルドエイヤルフォス(Aldeyjarfoss)、フラプナビャルガフォス(Hrafnabjargafoss)、そしてゴーザフォス(Goðafoss)という滝を撮影します。三つとも氷河を水源とするスキャゥルファンダフリョウトという川の一部です。
アルドエイヤルフォスは落差約20メートルの玄武岩にぐるりと囲まれた滝です。Hrafnabjargafossも負けず劣らず壮麗な滝です。
そして最も有名なのが「神々の滝」、ゴーザフォスでしょう。西暦1000年ごろ、アイスランド社会でキリスト教徒を受け入れる者と受け入れない者の間に争いが持ち上がったそうです。戦いを避けるために、当時の首長 Þorgeir Þorkelssonはキリスト教を国教に定めました。その象徴として北欧の神々の偶像をこの滝に沈めたという言い伝えから、この名がつきました。
夜はミーヴァトン湖エリアに宿泊します。
もっと見る9 日目 - ミーヴァトン湖 & デティフォスの滝
9日目は美しい風景が人気のミーヴァトン湖エリアを回ります。
ミーヴァトン湖(Mývatn)には小島や偽クレーターがたくさんあります。どちらも写真の格好の題材です。可憐な花が咲く湖畔には珍しい形の溶岩も見られます。野生動物を撮影するチャンスもあるでしょう。
ここでもオプションとして天然温泉の入浴を楽しむことができます。
その後は氷河の雪解け水が流れるヨークルスアゥ・アゥ・フィヨットルム(Jökulsá á Fjöllum)川に沿って、いくつかの滝を撮影します。もちろん、欧州一パワフルな滝、デティフォス(Dettifoss)もルートに入っています。「雷鳴のような」という名前を持つこの滝は、高さ45メートルの崖から水が怒涛のように落ちていきます。大量の水しぶきでヨークルスアゥルグリュブル渓谷は常に雲に覆われているようです。
次いでクヴェルフィヤットル(Hverfjall)という凝灰岩丘やその巨大なクレーターを撮影し、ミーヴァトンの東にあるナゥマフィヤトル(Námafjall)の地熱地帯に向かいます。
ここでは煮えたぎる泥湯や硫気孔が見られ、カラフルな硫黄の結晶が大地を彩っています。とても美しいエリアですが、蒸気が非常に熱く、硫黄臭がきつい場所もありますので撮影の際は十分ご注意ください。
クラプラ火山の近く、レイルフニュークル(Leirhnjúkur)にも地熱活動が活発なエリアがあり、やはり色鮮やかな泥だまりや白く煙る噴気孔を見ることができます。荒涼とした大地にヴィティ(Viti)というクレーターがぽっかりと口を開けており、碧色の水を湛えているのも印象的な光景です。
こうした地形は18世紀のミーヴァトン大噴火と、1975年~84年まで続いたクラプラ山の大噴火によって形成されました。
夜はミーヴァトン湖エリア泊です。
もっと見る10 日目 - アイスランドの馬 & 芝生の家
この日はスカーガフィヨルズル地方(Skagafjörður)に向かいます。馬が多いことと、伝統的な家が残っていることで有名な地方です。
アイスランド在来馬は頑強で賢い動物です。体格は小さめで、性格は温厚。普通の馬にはできない5種類目の歩法を持つことでも知られています。アイスランドに来たからには、この馬を撮らずに帰ることはできません!
そしてアイスランドの伝統的な住居である、芝生の家。本ツアーではグラーヴァルキルキャ(Grafarkirkja)とグロイムバイル(Glaumbær)を中心に撮影します。グラーヴァルキルキャはアイスランド最古の「芝生の教会」であり、アイスランドに現存する唯一のスターヴ教会建築です。17世紀に建てられました。
グロイムバイル博物館ではリノベーションされた芝生農家と木造建築を見ることができます。いずれも18世紀から19世紀の建物です。昔のアイスランドの生活についての展示が充実している優れた博物館です。信じられないかもしれませんが、グロイムバイルには1940年まで人が住んでいたんですよ!
この日の最後は、スヴァルタ(Svarta)川にあるレイキャフォス(Reykjafoss)の滝を撮影します。違い棚のように変化のある岩壁を流れており、この辺りでは最も大きく美しい滝です。
夜はスカーガフィヨルズル・エリアにあるバッカフロト(Bakkaflöt) ゲストハウスに宿泊します。
もっと見る11 日目 - クヴェラヴェトリル地熱地帯 & キェルトリンガルフィヨットル山地
11日目の朝はキェルトリンガルフィヨットル山地(Kerlingarfjöll)を撮影します。日の光を受けて、山肌の流紋岩が万華鏡のように色を変えます。その正体は岩に含まれるミネラル分ですが、実に神秘的な光景です。
次いでクヴェラヴェトリルに向かいます。クヴェラヴェトリルはアイスランド最大級の地熱地帯で、撮影ツアーというからには訪れないわけにはいきません。
ここでも温泉や湯気が立ち上る噴気孔、カラフルな岩がたくさん見られます。ギーギャルフォス(Gýgjarfoss)という滝にもご案内します。ごつごつした岩と遠景の山が美しい撮影スポットです。
夜はキェルトリンガルフィヨットル・エリアに宿泊します。
もっと見る12 日目 - ゲイシール地熱地帯 & グトルフォスの滝
ワークショップ最終日の朝は再びキェルトリンガルフィヨットル・エリアで撮影をします。その後、レイキャビクを目指して南に向かい、途中「ゴールデン・サークル」と呼ばれる観光ルートにある三大名勝のうちの2カ所を訪ねます。
その一つ目が「黄金の滝」グトルフォス(Gullfoss)です。落差は32メートル。クヴィータアゥ川が大地の割れ目に吸い込まれるように流れ落ちる場所です。アイスランドの数ある滝の中でも最も美しいと言う人もいます。
二カ所目はゲイシール(Geysir)地熱地帯です。ストロックル間欠泉(Strokkur)は約5分おきに高さ15~20メートルにもなる熱湯の柱を噴き上げています。リトリ・ストロックル(Litli-Strokkur)とスミーズル(Smidur)の温泉もお見逃しなく。北の方には色鮮やかな噴気孔があり、南の方には泥釜が多く見られます。
ゴールデンサークル観光の後はレイキャビクに戻ります。お別れの夕食をとり、ワークショップを共にしたグループは解散となります。
もっと見る13 日目 - アイスランド出国日
13日間の旅もいよいよ最終日です。フライトの時間まで余裕がある方は、レイキャビクで久しぶりの都会の風景を撮影するのもいいでしょう。
時間になったら、レイキャビクからケプラヴィーク国際空港に向かってください。
氷と火の国の撮影ツアーはいかがでしたか。また是非、アイスランドにお越しください!
もっと見る 免責事項
万が一に備えて、お客様ご自身で医療費も補償される海外旅行保険に加入されることをおすすめします。日本の健康保険や医療保険は海外での怪我や病気は補償対象外となる場合がほとんどですのでご注意ください。
また、アイスランドの天気は非常に変わりやすく、ツアーが天候条件によって変更又はキャンセルとなる場合があります。アイスケーブ探検については、天候その他の条件が揃ったときにのみ催行いたします。また、オーロラは9月から4月の間が最も見やすい時期ですが、ご参加頂いた日に必ず見られるわけではないのであらかじめご了承ください。
日付・ガイド
2020年7月10日~22日 ガイド:Oli Haukur
2020年8月7日~19日 ガイド:Oli Haukur